アンティカ・オステリア・デル・ポンテのワイン達
こんにちは
6月も後半に差し掛かりシトシトと雨が降り続いています。
梅雨明けが待ち遠しいものです
さて、今回はイタリアの地域密着から少し離れまして『ヴィエイユ・ヴィーニュ』と呼ばれているワインのお話をさせていただきたいと思います。
ワインのラベルを見ると『Vieilles Vignes』と書かれていることがあります。
フランス語で『樹齢の高い葡萄樹』。
このワインは古木から収穫 された葡萄で造られていますよー
という意味なんですね。
ちなみに、イタリア語では古い畑という意味ですが『Vigna Vecchia』なんて書かれていたりもします。
樹齢の高い樹は長い年月をかけて地中深くまで根を伸ばし、より多くのミネラル分や栄養分を吸収し、更にひとつの樹にたくさんの葡萄を実らせることができなくなるためひとつひとつの房に吸い上げたエキスが凝縮されます。
そんな葡萄から造られたワインはエキス分の強さや複雑さ、味わい深さなど若木から造られたものでは決して味わうことのできない表情の豊かさがあります。
ヴィエイユ・ヴィーニュの表示に得に規定はないそうですが、古木にこだわりを持つ生産者も数多くいます。
中には樹齢50年以上のものや100年を越えるものなども…
と言うことで、当店のワインもいくつかご紹介いたします。
イタリア中部、トスカーナ州のジリオ島の白ワイン「Bugia」は80年以上の古木から収穫されたAnsonica Gigliese という地葡萄から造られ、エキス分をたっぷりと感じる芳醇さながらどこか透明感も感じます。
フランスの名醸ワイン産地で知られるブルゴーニュ地方の偉大な赤ワイン「Musigny Vieilles Vignes 」。
生産者のComte Georges de Vogue はMusigny の葡萄はすべてヴィエイユ・ヴィーニュでそれ以外の樹齢の若いものはすべて特級畑を名乗らないワインに格下げするほどのこだわりです。
Bollingerのスペシャル・キュヴェ「Vieilles Vignes Francaise」は滅多にお目にかかれない逸品。
1800年代後半にヨーロッパのワイン生産に多大な被害を与えた葡萄の病害フィロキセラを奇跡的に逃れたため、アメリカ系の代木に接木されていない純木から生み出されるブランド・ノワールのシャンパーニュです。
世紀を越えて受け継がれてきた歴史の重さを感じながらじっくりと味わってみたいものです。
大石 誠
ご無沙汰しております。
またブログをかかせて、いただきます。
梅雨もまだあけずに、台風まで迫っているのですが今週の土曜日、当店の女性スタッフがデルポンテで式を挙げます!
私もお酒を呑みながら、祝いたいぐらいなのですが…
スタッフとして!
精一杯祝いたいと思います。
やはり、男性にしても特に女性には、人生最大のイベントですから気合いが違います。
それだけ、悩んだり時間に手間をかけるだけのことなのだと思います。
ここで私が思ったのは、「結婚とはなんなのか?」
このテーマは人によって、考えは色々とあると思うので、私が断言するのはおこがましい…
それなら!漢字から自分なり解釈しようと思います。
やはり、気になるのは「婚」の字です。
婚約、婚姻など使われるのは、結婚っという言葉に近いものばかりです。
この字は、基本は音読みの(コン)しかなく
変化球のような難読のもので、許婚(いいなずけ)っと読むそうです。
婚の一文字の意味は…色々と調べたのですが
男女の婚姻を意味する。
っと、あまり面白くないものでした。
女と昏のパーツに分けられ、その当時は黄昏時に嫁婿取りの儀式が行われていたことから作られたっというのが起源ではないかと言われてます。
色々と調べ、難しい文を読んで簡潔に書いたのですが…行き着いた答えが、あまりロマンがなく、お祝いのブログもこのままではパッとしません。
ならば「婚」を、女と氏と日で分けたらどうでしょうか?
「結」も糸と吉に分けます。
糸が吉っというのは、赤い糸っと考えてみまして
嫁婿取りの儀式の日を越え、女性が結ばれた方の氏をなのる。
特別なことが、結婚っという漢字の意味なんではないでしょうか?
何を言いたいのか解りづらく、スピーチっぽい内容になってしまいましたが
結婚式は、結婚の一歩だと思います。
その一歩が良い日になるよう、サービスさせていただきます。
おめでとうございます。
川崎 裕太。
こんにちは。
空梅雨のこの頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
副店長、ソムリエ志村です。
予てよりご案内しておりました
新しいワインリストがついに完成いたしました。
大切に扱えば長く使え、革の色も飴色に変化し、
味が出るよう薄めの色のなめし革をカバーに選びました。
お探しのアイテムにスピーディーにアクセス出来る様インデックスもはさみました。
(大まかではありますが・・・)
総ページ数は78ページで、
これまではイタリアとフランスのスパークリング、白、赤、甘口のご用意でしたが、
以前からのカテゴリーの内容が充実しただけではなく、
新たに
ドイツの白ワイン
スペイン、アメリカ、オーストラリア、チリ、アルゼンチンの赤ワイン
オーストリア、ドイツ、ポルトガルのデザートワイン
ざっとこのカテゴリーが新たに加わりました。
合わせて価格もリニューアルいたしましたので、ワイン愛好家の皆様に
是非一度ご覧頂きたいです。
(掘り出し一点もの散りばめてあります。先着順です。)
本日はお客様からのご質問が非常に多い、春のおすすめ食材「野村ファームの高糖度チェリートマト」を解説させて頂きます。
「リグーリア産タジャスカオリーブとシチリア産ケッパー銚子産ホウボウのスパゲティー野村ファームの高糖度チェリートマトとバジリコのアクセント」などのメニューにお使いしております甘みの強い(糖度が高い)チェリートマトは生でも加熱してソースなどにしてもおいしくお召し上がり頂けます。
栽培元の野村ファームは千葉県の香取市にある農場で、野村証券などと同じ野村グループです(!)。
野村証券は色々されているんですね~。
敬称略
Eiki Okawara
こんにちは日に日に熱くなってきている今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか?
また熱い夏がやってくると夏バテで体力が奪われていきますが夏バテを克服すべく
夏野菜や辛い物などを食べてのり切っていきたいですね。今当店では千葉県産の
野村ファームから取り寄せている非常に甘みが強く、濃い味のトマトをコースに
使っています。そしてほかには沖縄県石垣島産の野菜や豚肉などなかなか手に入らない
食材を石垣島の業者から仕入れています。色々な食材を食べこれから暑い夏を乗り切って
行きましょう。
遠山
皆様こんにちは。少し前の話になりますが、世界最優秀ソムリエコンクールを
会社の後輩ソムリエ2人を連れて観戦してまいりました。
このコンクールはソムリエのオリンピックみたいなもので、3年に一度開催
されています。
フランス代表には、栄養士とかメンタルチームがつくらしいです。
すごいですね!
見に行って嬉しかったのが、前回優勝のジェラールバッセさんを見れたこと、前回
のサービスはもはや伝説です。
今回優勝はスイスのパオロバッソさん。サービスが早い、早い!
スイス代表ですけどイタリア国籍も持ち、生まれもミラノらしいです。
2位はカナダのヴェロニクさん。女性で今回最初のファイナリストになりました。
コルクが折れそうになりこちらも緊張しました。女性らしくサービスがものすごく
柔らかい、この方のサービスをうけてみたいなとおもいました。
3位はベルギーのアリスティードさん、まだ31歳の若さで世界最高の舞台に
たちました!
このコンクールの審査委員は過去の優勝者の方々、ステージを盛り上げるのが上手い!
さすが一流のサービスマン!
結果発表のあとの檀上でパオロさんの愛娘さんの誇らしげな笑顔が印象的でした。
またソムリエという仕事の素晴らしさを再確認した1日でした。
田井
ゴールデンウィークも終わりましたね。皆様はどのようにお過ごしになられたでしょうか。
アンティカ・オステリア・デル・ポンテはありがたいことに、大変忙しくさせて頂きました。
スタッフ一同感謝申し上げます。
お話は変わりますが、本日は当店でもお出ししている「パンツァネッラ」についてお話させて頂きたいと思います。
イタリアのトスカーナ地方に伝わるパンツァネッラはもともと貧しい農民の台所から生まれた料理でございますが、
シェフ・サンティンの手により当店で自信を持ってお出しする高級感が溢れる一品へと生まれ変わりました!!
パンにトマト、キュウリなどの野菜を加え、軽くペースト状にして円形に形を整え、その上にブッラータチーズ、マグロのカラスミ、フリットしたバジルをのせ、甘酸っぱいチェリートマトのソースを添えたこの一品は、味はもちろん、見た目も華やかで魅せられてしまいます。
実は私も最近知ったのですが、カラスミとはボラなど魚の卵巣を塩漬けにし、塩抜き後、天日干しをして乾燥させたものでございまして、名前の由来は中国伝来の「唐墨」に形が似ているからだそうです!!
「既に知っとるわ!!」と思った方には謝りたいと思います。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
遠藤 涼平
天気の怪しい日々が続き、皆様はどうお過ごしでしょうか?
今年も5月に入り、鯉のぼりの時期になりました。
鯉のぼりと言えば鯉!鯉と言えば魚!魚と言えば金目鯛!
という事で、今回は金目鯛について書かせて頂きます。
金目鯛とは、読んで字の如く
眼が大きく瞳孔が金色…そこから金目鯛と呼ばれる様になりました。
キンメダイの「金目」は伊達ではなく、優れた遠近調整機能があり、タペータムと呼ばれる反射膜により、一度網膜に入った光を再利用することができ、深海でもエサを眼で確認して捕食することができます。
更に金目鯛は、1億年前に出現したと言われている、「古代魚」なのです!
その歴史深い深海の捕食者、金目鯛を使用した料理が、
「千葉県勝浦産金目鯛のソテー」です。アンチョビと卵の黄身のソースと野菜のアグロドルチェを添えた料理です。
アグロドルチェとは、甘酸っぱいという意味でシチリアで主に利用される調理法の一つです。
金目鯛とソース、更にアグロドルチェの絶妙な味を御堪能ください。
御来店、お待ちしております。
斑目 則之。
日本ではうきぶくろでグーグーと音を出して鳴くことができ、この鳴き声からつけられていたという説や体の割に胸ひれ大きく、その一部が3対の細い足のように変化するのでそれが海底を這うように移動することから、這う(はう)が転じてホウボウとなった説と方々(ホウボウ)に歩き回るからという3つの説がありました。
イタリアでは呼び方が地方で異なりカポーネ(capone)「頭でっかち」という意味やガリネッラ(gallinella)若い雌鶏という意味なんですが口を膨らますところが似ているということでガリネッラと呼ばれてるそうです。
方々はリグリーア産のタジャスカオリーブとシチリア産ケッパー銚子産ホウボウのスパゲッティーで野村ファームの高糖度チェリートマトとバジリコのアクセントを加えたお料理をご用意してますのでこの話を思い出しながら召し上がっていただくと嬉しいです。
ご来店お待ちしています。 鈴木
久しぶりに、ブログを書かせていただきます。
もう4月も終わりをむかえ、5月になろうとしていますね。
桜を見ることはできましたか?
満開になったら天気が悪くなり、今年は花見をするには、良い年ではなかったかもしれませんね。
ですが!
日本人とは花見!
花見とは、日本独自の文化です。
その歴史は、奈良時代の貴族の行事が始まりだそうです。
幅広い層の方々に、広まったのは江戸時代です。
桜の名所、上野の寛永寺が有名なのですが、格式の高い寛永寺では、今のように浮かれて騒いで花を見ること禁じていたそうです!
ですが、徳川吉宗が浅草など多くの場所に桜を植えて、町の人も気軽に楽しく花を見る場所を提供し、花見文化が庶民の人にも流行していきました。
しかし、そこは江戸っこなので
楽しいのは当たり前!
見栄を張ってなんぼだろ!
っと、財力を示す場にもなっていたそうです。
1801年に刊行された「料理早指南」
っという本があります。
現代ではキャラ弁の作り方が載っている本などがありますが、今も昔も同じです。
料理早指南には、上中下の3コースに分けた花見弁当の作り方が載っていたそうです。
上コースとなると、軽く20人前!
ひらめや、わらび、きんとんに餅などが並ぶ豪華なものだったそうです
また、ただ作り方を載せるわけじゃなく、
重箱にどう料理を詰めるのか図解してあり、一段ずつレイアウトしてあったのだから、よく考えてるなと感心します。
何千年と続く日本人の、花見への熱は凄いものがあり、
たとえ、貧乏だろうが時間が無くても、行きたくなるのは日本人の性で
昔も今も変わらないのが、素晴らしいんだと思います。
書いていたら、花見したくなってきたのですが、葉桜ですからね
お酒呑んで弁当が食べたいだけ!
かもしれないので、
ピクニックでも計画したいと思います。
川崎 裕太。