今回はお客様に大変人気のあるフランス・ブルゴーニュ地方のウォッシュタイプのチーズ「エポワス」を紹介します。
エポワスの誕生は15世紀頃ブルゴーニュの中心に位置するコート・ドール「金の丘」と呼ばれる丘陵地のエポワス村に住み着いた修道士によって創られました。
そしてこのチーズは農家に伝わり、そこの農婦により製法に改良の手が加えられていきました。
19世紀初頭にはパリにも運ばれ、食通のブリヤ・サヴァランが「チーズの王様」と絶賛したといわれています。
しかしエポワスは第二次世界大戦時に生産農家が減少していき、一時は消滅の危機もありましたが、一人の男の情熱で見事よみがえっています。ロベール・ベルトー氏です。
ベルトー氏は幼い頃から見ていたエポワスを復活させたいと強く思い、酪農技術学校などの知識ではなく、農婦からエポワスの作り方を一から学びました。
そうして昔ながらの濃厚で強烈な印象を残す「伝統のエポワス」が復活を遂げています。
またベルトー社のエポワスのパッケージにはエポワス村にある城壁が記載されています。
エポワスの特徴は、ぶどうの搾りかすを蒸留して作ったお酒マールで表皮を洗いながら熟成していきます。
この熟成によって細菌が作る赤い色素により表面はオレンジ色へと変化していきます。中身はねっとりしていて旨みが凝縮している味わいです。
当店のお薦めのチーズの一つエポワス。
是非お試し下さい!
藤本
こんにちは!!デル・ポンテのワイン達のブログ更新でございます。
先日ついに、日本中が待ちに待っていた東京スカイツリーが開業いたしましたね。
当店からお眺め頂ける景色にもやっと夜の夜景にライトアップされたスカイツリーが仲間入りいたしました!!
イタリア固有のブドウ品種を紹介しておりますが、しばらくトスカーナのお話が続きましたのでちょいと寄り道したいと思います。
トスカーナ州でChianti、Brunello di Montalcino ときましたら、お次はもちろん『スーパートスカーナ』でございます!!
このスーパートスカーナ、ご存じの方も多くいらっしゃるかとは思いますがイタリアのワイン法において格付けは下位クラスのI.G .T や V.D .Tに位置付けされています。
ワイン法のお話はいずれしたいと思いますが、いわゆるテーブルワインのカテゴリーに分類されています。
しかし、市場では法律上で最上級にあたるD.O.C.G.クラスのワインBarolo やBrunello di Montalcino、ボルドーの5大シャトー、ブルゴーニュのGrand Cru などのワインと同等、もしくはそれ以上の価格で取引されています!!
では、そんなスーパートスカーナを代表的なところからご紹介いたします。
まずは、『元祖スーパートスカーナ』として揺るぎない地位を築いているTenuta San Guidoが生み出す“Sassicaia“です。
トスカーナの方言で“小石の多い土地“の意味をもつSassicaia はティレニア海に面するトスカーナ州マレンマ地方のボルゲリ地区で造られ、ボルドーワインを好んでいた故マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵によって植えられたカベルネ・ソーヴィニヨンが始まりだと言われております
この苗木はなんと、フランスのCh.Lafiteのロスチャイルド家より贈られたそうです。
実はこの侯爵イタリア人なのに大のフランスワイン好きだったみたいです。
ここボルゲリ地区は土壌の性質とカベルネ・ソーヴィニヨンの相性が良いため今では広く栽培されています。
同ボルゲリ地区のTenuta dell’Ornellaiaもカベルネ・ソーヴィニヨン主体の”Ornellaia”を生産しておりますが、こちらはボリューム感のあるふくよかな果実味が特徴のリッチなスタイルです!
こちらのワイナリーがメルロー種100%で仕込む『トスカーナのLe Pin』との呼び声も高い”Masseto”も圧巻です。
そして、トスカーナの名門でもあるAntinoriは”Tignanello”と”Solaia”を生み出しています!!
Tignanello はサンジョベーゼを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしたモダンなワインです。
Solaiaはカベルネ・ソーヴィニヨンをメインにサンジョベーゼがブレンドされていますが、フランスのボルドー地方のカベルネ主体のモノとはまた違った素晴らしさが感じられます。
こちらのSolaia は、Antinori社の最高峰のワインです!!
トスカーナ州のキャンティ・クラシコ地区ではMontevertineがサンジョベーゼ100%で”Le Pergole Torte” を生産しています。
前オーナーのセルジオ・マネッティは、当時のワイン法で義務付けられていたChianti に白ブドウをブレンドすることを嫌い、V.D.T.という下位格付けでリリースされるにも関わらずサンジョベーゼ種のみの醸造にこだわり続けて1977年に造られたのがこのワインです!!
ラベルには毎年違った美しい女性の顔が描かれており、見た目にもエレガントで、香り豊かな華やかな味わいです!!
最後にご紹介いたしますのは、トスカーナのFrescobaldi とカリフォルニアのワインの父 Robert Mondaviのジョイントベンチャー Luce della Viteによって造られます“Luce “ です!!
国境を超えたこのコラボレーションは伝統と革新の最高レベルでの融合によって世界最高のイタリアワインを造るという信念のもとに結実され、モンタルチーノの優良地でもあるカステル・ジョコンドで栽培されるサンジョベーゼ・グロッソとメルローから造られています。
イタリアの言葉でLuce とは“光“を意味しており、ラベルには燦然と光り輝く太陽がデザインされています
。
赤く輝く太陽と12本の炎をもつコロナは、神によって人類に与えられた光を表しているそうです。
どれも生産者のこだわりとワインにかける情熱や思いのたくさん詰まったものばかりです!!
じっくりと時間をかけてグラスをかたむけてみたいものです。
大石 誠
今日はスカイツリーのグランドオープンです!
デルポンテからも全体像とはいかない迄も第一展望台より上の部分を見る事が出来ます。 惜しい!
これからは特に夜景に華やかさが増し、2月に開通したゲートブリッジと合わせ、ちょうど窓のハジからハジまで東京東部の光の絨毯を挟み込むようにしてライトアップされています。
スカイツリーのライティングは二種類あり、
ブルー系のクールな”粋”は心意気を示し、
パープル系の”雅”は優雅な江戸紫に金箔をあしらったイメージ
という事で、一日毎に切り替わるそうです。
これからまた楽しみが増えます!
志村