世界最古の写真の収蔵庫、アルキーヴィ アリナーリ。
1852年にレオポルド、ジュゼッペとロムアルドの3兄弟で写真館をオープンしました。
その仕事は受け継がれ、現在でも写真のコレクションは増えています。
その数なんと4,000,000点!!!
19世紀のイタリアの生活風景をはじめ興味深い作品が膨大に収蔵されています。
アンティカ・オステリア・デル・ポンテの店内に飾ってある写真は全てそのアーカイブからセレクトされた作品です。
そこから少しピックアップしてご紹介したいと思います。
ナポリのアクアイオーロ
1900年
チャーミングなおじさんの居る露店の看板には
“ACQUA GELATA E COCCO FRESCO AL BICCHIERE”
(グラスに入ったキンキンの冷水とフレッシュココナッツ)
・・・なんでしょう?
本場の方に聞いてみると、
そのものズバリ半月型にカットしたフレッシュのココナッツとコップに入った冷たい水をセットで売っていて、今でも南部ではたまに見かけるそうです。真夏の暑い日などに食べると幸せになれそうですね!
ココナッツは地元産ではなく、おそらくアフリカあたりからの輸入品だろうということでした。
屋台の装飾や看板が非常に素晴らしいです。
特別に作られたものなのでしょう。
お店に対する愛着がひしひしと伝わってきます。
日本でもこの雰囲気で海水浴場などでやってみたら結構受けるんじゃないでしょうか?
始められたらご一報ください(笑)
志村 武士
本店のオーナーシェフ “エツィオ・サンティン” は元々は食料品やワイン・酒類などの商いをしていました。
永年、リストランテを開きたいという夢を抱いていました。
ただ料理人として修行経験が全く無い。
それでも名店の味を記憶した”舌”と友人仲間にもてなしてきた料理の”腕”がありました。
夢を叶えるため今までの商いを辞め1976年にミラノの西に立つ、橋のたもとの古い旅籠を買い取り、念願のリストランテを開きました。
その時39歳でした。
それから14年後、エツィオ・サンティンの料理は “クチーナ・クレアティーヴァ”「独創的でかつ繊細な料理」と評されるようになり1990年にフランスの食美評論誌にイタリアで2番目の三ツ星レストランとして評価されました。
そして2002年に東京の丸ノ内に”最初で最後の支店”として当店がオープンいたしました。
Fabio
明けましておめでとうございます。
今年もデルポンテを宜しくお願いいたします!
もう、正月も終わり皆さん仕事が始まっている時期だと思います。
私は、新年の最初から後悔をしています…
何一つ正月料理を口にしていない事です。
せめて、雑煮を…
雑煮は食べたかったです。
もの凄く悔しかったので、正月料理を少し調べてみました。
正月料理と言えば、御節!御節は、祝い肴三種で構成されるのが基本だそうです。
お屠蘇、雑煮、煮しめ、の3つです。
お屠蘇とは、日本酒がベースの薬酒です。
私は、呑んだ時はありませんが、親戚が呑んでいた覚えがあります。
正月料理は、縁起をかついだものが多く
[蘇]という鬼を、屠[ほふ]る。
鬼を葬る薬酒、お屠蘇となったそうです。
1人呑めば、一家病い無く一家呑めば、一里病い無くっと言われています。
倍々ゲームですね。
雑煮は、地域や家庭で味が全く異なる珍しい料理だと思います。
雑煮の元には、様々な説があるらしいですが、
武士が、餅や戦場の野草、乾燥食品を、忙しいのでいっぺんに煮込んだ、元祖男の料理!!
野戦料理が有力なんだそうです。
少しずつ時代は流れ、宮廷や武士の儀礼の料理にもなり、庶民にも伝わったそうです。
江戸時代の尾張、今の東海地方の武士は、小松菜と餅だけのシンプルな雑煮を出していたそうです。
食べ方は、菜と餅を一緒に掬い上げ食べないといけないそうです。
これも、縁起をかついでいるのですが、分かりますか?
最後に煮しめです。煮しめは調理法でして、決まりはないですが、一般的には、根菜や芋、こんにゃく、ちくわ、昆布など、甘辛く煮たものをさします。
重箱に入っている、御節料理は、ほとんどが煮しめになります。
ですが、せっかくの正月、豪華な魚を焼いたり、肉の丸焼きを食卓に出さなかったのか?
気になります。七面鳥ぐらい食べてもいいのに。
理由も探すとありました。正月は、新しい年を祝い、その年を頑張るため休む日でもあります。
それは人だけじゃなく、神様も一緒です。
美味いもの食べたさに、メラメラ火を起こしたら、火の神様が休めません。
嫌がらせをされたら、堪らない!!
っとなり、煮たり酢につけて日保ちのする料理。
かつ!
豪華で縁起がいい料理が、御節料理になった訳です。御節料理を重箱に詰めるのは、良いことを[重ねる]ためだそうです。
日本人は縁起物が大好きでやたらと、謎かけもしたがる…
正月にやたら、浮かれるのは仕方ないことなんだと思います。
やっぱり御節、食べておけば良かった…
雑煮は分かりましたか?
汁から具材を持ち上げ、一緒に食べる。
菜[名]を餅[持ち]あげる!出世祈願だそうです。
おかわりすれば、更に縁起が良い!
来年と言わず、今日からでも間に合うかもしれませんよ?
川崎 裕太。
新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします!!
さてさて、お馴染みとなっておりますアンティカ・オステリア・デルポンテのワイン紹介ですが・・・
記念すべき2012年の第一弾は北部イタリアのヴェネト州からです。
このヴェネト州、水の都のヴェネツィアで知られますが、シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』の舞台としても有名な地方です!!
では、早速ですが新年第一弾とゆうこともごさいますので白ワイン、赤ワインの豪華二本立てでいきたいと思います!!
ヴェネトといえば忘れちゃいけません!イタリア白ワインの代表格でもあるSoaveです。
ガルガーネガ種から造られるワインで、様々なフルーツのアロマが豊かな飲み口のよいワインが多く知られます。
ギリシャが発祥とされているこの品種は現在イタリア全土で栽培されてますがここヴェネトのものが最上といわれております。
この地方特有の赤ワインはやはりAmaroneです。
ヴェローナ近郊で造られるこのワインは収穫されたブドウを一度陰干しすることによって水分を飛ばし、干しブドウのような状態にし、糖度を高めてから醸造します。
そのため通常のワインに比べるとアルコールの度数は高めです。高いものでは16.5%とスティルワインとは思えないほどのアルコール感でございます。
Amaroneとはイタリアの言葉で“苦い“と言う意味を持ちます。
その名の通り、味わいは苦味成分の1つでもある渋味を豊富に含み、濃縮された果実味が特徴のドッシリとした飲みごたえたっぷりのワインです!
当店ではこんなワインも・・・
Alzeroというワインですが、Amarone と同じ製法で造られるカベルネ種主体のパワフル系赤ワインです。
ロミオとジュリエットもこんなワイン達を飲んでいたんでしょうか?
なんてことを考えたりしていると当時の情景が思い浮かんできそうでワインを飲むことがより一層楽しくなりそうです。
今年も様々なお客様との出会い、ワインとの出会いを楽しみにしております!!
それではご来店お待ちしております。
大石 誠
明けましておめでとうございます。
2012年もアンティカ・オステリア・デル・ポンテを宜しくお願い致します。
さて、サッカーのお話を・・・
ヨーロッパ・サッカー界は8月のリーグ開幕前に(あるいは開幕した後も)
各チームが新戦力を補強し、強化を計ります。
いわゆる移籍市場です。
しかし、移籍市場は夏だけでなく、プレミア・リーグなどの一部のリーグを除き
リーグの休止期間=ウィンターブレイク中から1月末までにも開きます。
夏の移籍市場で選手の補強に失敗したり、成績の低迷などで監督が交代し、
新監督の好みの選手を獲得するためです。
今、まさに冬の移籍市場真っ只中。
日本からも代表選手のハーフナー・マイクが両親の故郷オランダのフィテッセに加入が
決まりました。
昨シーズンに日本代表の長友がインテルに移籍したのも冬の移籍市場です。
(個人的にですが)注目していないと知らない間に選手が別のチームに・・・という事も多く
2011年1月31日(期限ギリギリ!)にリバプールのエースフォワードだったフェルナンド・トーレスが
ライバルのチェルシーに移籍し、なんと古巣のリバプール相手にデビューという事件(?)は
愕然としました。
今冬のセリエAの動きはといいますと、
ラツィオがリバプール・モンテビデオのウルグアイ代表フォワード、
エミリアーノ・アルファロの獲得を狙う。
ウディネーゼが、サンテティエンヌのスイス代表ミッドフィルダー、
ジェルソン・フェルナンデスを獲得決定。
う~ん小粒な動きですね。マニアックすぎる・・・
あ、ありました。
ジェノアがフィオレンティーナからイタリア代表フォワード、アルベルト・ジラルディーノを獲得!
ミランからフィオレンティーナ、フィオレンティーナからジェノアと着実にステップダウンしてるような気も
しますし、しばらく代表に呼ばれていないながらも何はともあれビッグネームの移籍です。
ミランもマンチェスター・シティで燻っている昨シーズンのプレミアリーグ得点王カルロス・テベス
の獲得を狙っているという噂があります。
まだ、冬の移籍市場は開いたばかり。
いい選手が各チームに加入してセリエAが盛り上がって欲しいところです。
Eiki Okawara
あけましておめでとうございます。
昨年は未曾有の大震災も
あり、大変な1年でした。
ダイニングからみえる、
夜景もまるっきり変わってしまいました。
昨年も素晴らしい出会いが
いくつもありました。
お客様ともワインも。
今年はどんな出会いが待っているでしょうか…
9月にデルポンテはオープンして10周年になります。
今まで以上によいレストランになるようにそう思いながら、ダイニングでお待ちしています!
ソムリエ 田井 直樹